VVFケーブル
VVFケーブルって?
和名:600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平型
(Vinyl insulated Vinyl sheathed Flat-type cable)
通称:ブイエー、エフケーブル、エフ
一般住宅、事務所、商業施設など多くの屋内配線工事で使用されています。
照明やコンセントへの電源線として使用されます。
電気工事初心者の方々も2種電気工事士試験で使用しますね。
屋内工事の現場では最も使用するケーブルと言い切れると思います。
プラント現場や太陽光現場では脇役です。
VVFケーブルの種類
VVFケーブルの種類は主に「銅線の太さ」「芯数」「電線被覆の色」で区別されます。
この3項目の組み合わせで用途、呼び方が変わります。
VVFケーブルの芯線は「単線」で「太さ」は銅の直径を表しています。
機器に直接差し込んだり、輪を作ってビスで固定できるのは特徴の一つです。
表記した用途は全てではありません。他の用途もありますので参考程度にお考え下さい。
換気扇の強弱運転などに使用する4芯ケーブルは省きました。
呼び方は地域によって異なると聞いたことがあります。
面白い呼び方があればコメントで教えてください!
豆知識
- 私が通称だと思ってた「ぶいえー」は「vinyl armored cable(びにる あーむど けーぶる)」から来てるようです。シンプルな名称で分かりやすいですね。
- 銅ベースの値上がりに伴い2021年と2019年では1.5倍程度値上がっているようです。数年前の積算見積を基に予算を組む時は気を付けてください!
- 最近、住宅工事ではケーブル長さを工場で事前にカットして、用途が明確になるように文字入れまでされています。現場の労務費カットになりそうですね。
- 外装被覆にもカラーバリエーションがあり、用途によって使い分けます。私の経験ではこのような使い分けの例があります。
現場で気を付けたいこと
- 定尺
基本的にVVFケーブルは定尺売りです。(ホームセンター切り売り除く)
1把(わ)=100m、1ドラム=500mもしくはそれ以上です。
例えば、60mの回路を3回路通線すると60x3=180mで数字上は足りそうです。
しかし現場では1把100mから60m使うと残りが40mになり1回路分通線することができません。つまり3把必要なのです。
新規配線で無駄な直線ジョイントが出ないように配線、材料発注しましょう!
設計数量と発注数量の差が大きくなってしまうVVFケーブル、見積時に余裕見ないと現場が泣くことになりますので気をつけてください!
- 束ねすぎに注意!
1つのケーブル支持材に束ねるVVFケーブルは最大でも6~7本にしましょう。
電力ケーブルの束ねすぎは許容電流の低下、発熱・発火の原因です。
会社によって規定があるので元請業者に確認すると良いです。
ただし、分電盤に入る部分は大量のケーブルが束になっても仕方ないです。
終わりに
屋内工事を施工すれば必ず使用する「VVFケーブル」!
なんとなくイメージが掴めたでしょうか?
気になることがあればコメントお願いします!